YAAC税理士事務所

孫の手のようなChrome拡張機能を作りました

税理士が作ったChrome拡張機能「孫の手byYAAC」
日々の小さな業務改善

こんにちは、YAAC税理士事務所の山田です。

皆さん、孫の手ってご存知ですか。

私のデスクには、いつも孫の手が置いてあります。
そう、竹でできたあれです。

物心ついたときから、私の身近には孫の手がありました。
小学生のころには、もう家にあった記憶があります。たぶん祖父か両親が買ったものだと思います。
いまは自宅にも事務所にもあって、背中がかゆいな、と思った瞬間に手に取ります。

この「気軽に背中をかける」感覚が、私のなかではけっこう大事です。

今回つくったChrome拡張機能の名前も、そのまま!「孫の手byYAAC」

業務のなかにも、「ちょっと背中がかゆい」場所がいくつもあります。
革命を起こすほどの課題ではない。でも毎回すこし引っかかる、地味なストレスです。
それを一つずつ、拡張機能で解消していくことにしました。

もともと機能ごとに別々の拡張を作っていました。
それを一本にまとめたのが、「孫の手byYAAC」です。
手元に一本置いておく道具、というイメージに近いです。

どんな機能があるか

いま入っているのは、次の5つです。

  • e-Tax / eLTAX の稼働状況確認
  • freee申告のポップアップ印刷(PU印刷)
  • ページ全体スクリーンショット
  • WebP → JPEG 自動変換
  • eLTAX ワンパスUI hack

1. e-Tax / eLTAX の稼働状況確認

同業の方なら、たぶんすぐ分かると思います。

平日の日中なら、だいたい動いています。
困るのは、平日の夜や土日です。

仕事の合間に電子申告を送りたい。
でも今日、動いているのか。

これまでは、ブックマークした公式カレンダーを開いて確認していました。
ただ、決算申告だと e-Tax と eLTAX の両方に出すことが多い。
片方だけ動いていても、仕事としては足りません。

そこで、マウス一回で両方の状態が分かるようにしました。
押したときだけ、公式の情報を取りにいきます。

2. freee申告のポップアップ印刷(PU印刷)

freee申告で、申告済み一覧などからポップアップを開くと、申告情報やダイレクト納付の情報がまとまって見えます。

ただ、標準機能では、この画面をきれいな書類として印刷しづらい。
以前はスクリーンショットを切り取って、PDFにしていました。
見栄えは、あまりよくありませんでした。

テキスト部分を、A4の書類として出したい。
そう思って作ったら、思ったより早く形になりました。

いまも実務でよく使っています。
「残したい情報があるのに、印刷導線がない」タイプのかゆみです。

3. ページ全体スクリーンショット

こちらは、毎日使うわけではありません。

アプリ開発や記事執筆で、縦に長いWebページをまるごと残したいときに使います。
AIにUIを見てもらうときは、1画面分では足りません。

ワンクリックでページ全体を撮って、JPEGかPDFで保存します。
頻度は高くない。でも、必要なときの一手間が消えるので、入れてあります。

4. WebP → JPEG 自動変換

これはかなりマニアックです。

弊社では、お客様とGoogleドライブやGoogleチャットでファイルをやりとりすることがあります。
スマホで撮ったレシートや書類の写真が送られてくると、ダウンロードしたときに拡張子が「.webp」になっていることがあります。

WebPは、Googleが推している画像形式で、軽くて扱いやすい規格です。
画像としては普通に開けます。
問題は、freee会計のファイルボックスなど、受け側がJPEGやPNG前提のときに弾かれることです。

拡張子を手で変えてしまえば使える、という話でもあります。
でも、その一手間が何度も発生すると、地味にストレス。

弊社側でWebPを積極的に使う場面も、ほとんどありません。
だから、ダウンロードの時点でJPEGにしてしまうことにしました。

ロードの時点でJPEGにしてしまうことにしました。

5. eLTAX ワンパスUI hack

これが、拡張づくりの最初の取っ掛かりでした。

地方税のダイレクト納付で、最後にワンパス(ワンタイムパスワード)を入れる画面があります。
このUIが、正直かなりつらい。

入力欄は画面の上の方にあるのに、実行するボタンは右下の端っこ。
そのすぐ下には「再送信」系のボタンがある。
パスワードを入れて、つい近いボタンを押してしまう。

再送信すると、またメール待ちです。
以前は操作ミスが一定数出ていました。感覚としては、2〜3割あった時期もあります。

入力欄の直下に確認ボタンを大きく置き、再送信側は誤操作しにくい形に変えました。
再送信を押したときは、確認のダイアログも出します。

これだけで、当時のミスはほぼゼロになりました。

この話は、以前noteにも書いています。
興味がある方は、そちらもどうぞ。

https://note.com/yamatax/n/n4b50ebf6f85e

なぜ「孫の手」なのか

やっているのは、背中のかゆみのような小さなストレスを、さっと気軽にかくことです。

万人向けの万能ツールというより、私が欲しいものをピンポイントで入れています。
名前に「byYAAC」と事務所名まで付けているのも、そのつもりです。

自分で作って、自分で使って、助かっている。
自画自賛になりますが、実務のなかで「あってよかった」と思えるものが手元にある感覚は、やはり嬉しいです。

こうした小さな拡張は、AIを使ったコーディングのおかげで、以前よりずっと作りやすくなりました。
私の場合、「自分のかゆいところ」から始めたのが、続いている理由だと思います。

広く配るための道具ではありません。
同業の方で気になる方、使ってみたい方がいれば、お声がけください。

背中がかゆいときに、竹の孫の手を取る。
業務のかゆいときに、ブラウザの孫の手を取る。

どちらも、手元にあることが大事だなと思っています。

YAAC税理士事務所
山田 直広

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