YAAC税理士事務所

3年通い続けるfADへ、今年もスタッフと|AI時代の税理士の役割


3年通い続けるfADへ、今年もスタッフと|AI時代の税理士の役割

こんにちは、YAAC税理士事務所の山田です。

「AIで経理が楽になる」という話を、最近あちこちで耳にします。

領収書は自動で読み取られ、仕訳も提案される。その流れは、実際に進んでいます。
ただ、それを聞いた経営者の方から、こんな言葉が返ってくることがあります。

「じゃあ、税理士には何を頼めばいいの?」

9月15日、freee株式会社が主催するfreee Advisor Day(fAD)2026の東京会場に、事務所のスタッフと参加してきました。
今回は、そこで見てきたことと、私自身が考えさせられたことを書いてみます。


東京会場へは、今年もスタッフと一緒に

fADの開催は全国3会場——8月28日福岡、9月3日大阪、そして9月15日の東京。
私はこの3年間、毎年すべての会場に足を運んでいます。

福岡と大阪へは私単独で出張しましたが、東京会場へは昨年に続いて事務所総出で参加です。

弊事務所には、広島からテレワークで勤務しているスタッフがいます。
そのスタッフが、このイベントに参加するために千葉まで来てくれました。
そのまま4日間、千葉の事務所に出勤しています。

なぜそこまでするのか。情報だけなら、私が持ち帰って共有すれば済む話です。

でも、会場の熱量や、他の事務所の方々が何に本気になっているかは、資料では伝わりません。
同じ場所で、同じものを見て、同じ空気を吸う。
そのほうが事務所としての変化は早いと、私は思っています。


会場は高輪ゲートウェイ。年々大きくなる熱気

会場は TAKANAWA GATEWAY Convention Center
新しくて、とても大きな会場です。

申込・来場は2,500人規模だったと聞いています。
昨年は1,500人程度だったと記憶しているので、1.5倍以上でしょうか。
毎年増えている実感はありましたが、今年は過去最大の規模だったようです。

会場はステージ会場とブース会場に分かれていました。
セッションは事前申込制で、人気のものは早々に締め切られていました。
立ち見もできないほどの盛況ぶりです。

会計ソフトのイベントに、これだけの人が集まる。
その事実そのものが、業界の変化を表しているように感じました。
クラウド会計は、もう「一部の事務所が使うもの」ではなくなってきています。


「”マジカチ”meetup! in fAD」で登壇しました

今回、私は参加者であると同時に、運営側としても関わっていました。

freee認定アドバイザーが運営するコミュニティに「マジカチ」があります。
freee活用を通じて、スモールビジネスに提供する価値を最大化するきっかけをつかむ場です。
私はマジカチコミュニティのオンライン開催リーダーを務めています。

この3年間、私はfADの全会場で、マジカチの相談ブースや登壇といった運営に関わってきました。
今年の東京では、会場の一角に「”マジカチ”meetup! in fAD」というミニステージを用意しました。

構成は、10〜15分程度のライトニングトーク(LT)と、そのあとの円卓ディスカッションタイム。
聞いて終わりではなく、参加者同士が話す時間を必ず設けています。

私はこの「”マジカチ”meetup! in fAD」の1枠に登壇しました。
エンジョイント税理士法人の智原さんと、それぞれの事務所が月次面談をどのように行っているかをテーマにお話ししています。

同じ「月次面談」でも、事務所によって考え方も進め方も捉え方もまったく違う。
コミュニティならではの同業者同士の工夫をシェアしあえる場です。

freee Advisor Day


円卓で聞こえた声

LTのあとの円卓ディスカッションで、印象に残ったことが2つあります。

ひとつは、AI議事録や文字起こしをまだ使っていない、という参加者の方の声でした。
私たちにとっては当たり前になりつつある道具でも、実際に使っている人はまだ限られている。
その現実を、あらためて知る機会になりました。

もうひとつは、20代前半の若手の方が目立ったこと。
クラウド会計まわりでは、若手が情報収集の前線に立っているのかもしれません。

ツールの普及と情報感度には、まだかなりの幅がある。
そう考えると、「新しいものを入れましょう」と言うだけでは足りないのだろうと思います。
何のために使うのかを一緒に考えるところから——そこがスタートなのではないでしょうか。


今年のテーマは「AIファースト」と「責任あるAI」

今年のfADの中心テーマは、はっきりと「AIファースト」でした。
キーノートのタイトルが「その業務、AIに預けて。その思考、もっと自由に。」です。

そこで使われていたのが「責任あるAI」という言葉でした。税理士業は、責任を伴う業務です。
その業務とAIをどう親和させていくのか。
そこに正面から向き合う姿勢が示されていたのが、印象に残りました。

発表された内容も具体的でした。
AIエージェントがfreee会計のデータを安全に扱える「freee Agent Hub」
freee認定アドバイザー向けの「freee顧問先管理 AIエージェント」では、会計や申告のチェックが行われるようになりました。
年末調整でも、昨年から引続き証憑の読み取りをAIが担う流れが進んでいます。

会場の外に目を向けても、freeeのMCPサーバーや、Claude Codeからfreeeを扱う業務効率化がメディアやSNSで話題になっています。
これまでfreee会計を使ってこなかった層からも注目が集まっていて、それは会場の熱気からも伝わってきました。


AIで空いた時間を、どこに使うのか

ここが、今回いちばん考えさせられた部分です。

AIネイティブなプロダクトは、これからも次々に出てくるでしょう。
入力も、チェックも、まとめも、かなりの部分が自動化されていく。
だからこそ、私たち会計の専門家がクライアントとどう向き合い、どこで価値を出すのかが問われていると感じました。

効率化そのものは、目的ではありません。
仕訳が速くなっても、チェックが自動になっても、それだけでは経営者の手元に何も残らないからです。

私が大事にしているのは、顧問先との「対話」です。
数字は結論ではなく、次の行動を決めるための材料だと思っています。
その材料をどう読んで、何を選ぶのか。
そこは、経営者の方と言葉を交わしながら詰めていく部分です。

だから、対話以外の効率の部分はAIに任せていきます。
そうして空いた時間を、クライアントとの対話に充てたい。
今まで以上の価値を、そこから生み出せたらと考えています。

「AIで自動化して、自分たちが楽になりました」で終わってしまうのは、もったいない。
そこからクライアントにどんな価値を提供できるのか——本題はそちらだと思っています。

AIが得意なことは、どんどん任せていい。
そのうえで、あなたの会社の数字について、誰とどんな話をしたいか。
そこを一緒に考えられる相手でありたいと、私は思っています。


「AIやクラウド会計が気になるけれど、何から手をつければいいか分からない」
「毎月の試算表は届くが、そこから先の話ができていない」
「効率化した先に、何が良くなるのかイメージが持てない」

そんなお悩みをお持ちの経営者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
道具の使い方だけでなく、その先の「何に時間を使うか」まで、一緒に考えるお手伝いをいたします。

【お問い合わせはこちら】
https://yaac.co.jp/contact/

YAAC税理士事務所
山田 直広

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